1日は24時間、1440分、86400秒です。
春でも夏でも寝ていても起きていてもこれは絶対に変わらない1日の長さです。
ところが1日の時間が1秒だけ長い日が存在します。
それがうるう秒が適用された日で、2015年7月1日がその1秒だけ長い1日となります。
うるう年は誰もが知る日ですが、うるう秒はあまり馴染みがない言葉です。
うるう秒とはどのようなものかご紹介します。
うるう秒とは
うるうというのは(漢字では閏と書きます)余分なもの、調整のための物を言います。
4年に1度暦の調整のために入る2月29日うるう年は有名ですね。
太陽暦において1太陽年の長さが365日より約4分の1日長いため、4年に1度1日足すことで調整しています。
うるう秒も同じようにズレを調整するためのものです。
そもそも時間は地球の自転を元に1日を定義して決めていました。
それを24で割って60で割ってさらに60で割ってという具合に1秒が定義されているわけです。
しかし技術革新によって原子時計と呼ばれる非常に正確に時間を量る技術が発明されます。
これは原子が一定の周波数の電磁波を吸収、放出する性質を利用したものです。
この原子時計によって3000万年に1秒程度の誤差という極めて正確な時間を量ることが出来るようになりました。
正確な時間がわかると実は地球の自転は一定ではないことがわかりました。
自転と原子時計の正確な時間のズレを調整するためにうるう秒が必要なのです。
2015年のうるう秒
うるう秒はこれまで25回実施されてきました。
前回、第25回は2012年7月1日でした。
今回のうるう秒は第26回目で2015年に7月1日に行われます。
大体3年に1度うるう秒が行われています。
逆に言うと3年間で1秒ずつ自転のスピードが遅くなっているということです。
ちなみにうるう秒は足すだけでなく引くことも出来るようですが、今のところ1秒マイナスするような処置は取られていません。
○○時59分58秒で時間が変わるというは少し見てみたいですが、ちょっと気を抜いた瞬間に過ぎてしまいそうです。
ちなみに日本では2015年7月1日の午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に8時59分60秒のうるう秒が挿入されます。
その瞬間を見逃さない様に8時59分60秒を覚えておかないといけませんね。
うるう秒の影響は
たったの1秒ですがその1秒が電子機器には大きな影響を与える可能性があり心配されています。
本来存在しない8時59分60秒が出現するために何かバグが発生するのではないかと言われています。
来たる7月1日に備えてIT関係の会社は早くも対策を講じ始めているようです。
何事もないといいのですが。
私たちも7月1日にはアナログの時計を1秒動かさないとズレが出来ちゃいますね。
たかが1秒、されど1秒です。