選挙権の年齢が18歳以上に引き下げられました。
将来を担う若い世代の声を取り入れるためのもので今まで以上に選挙への注目度が増しています。
少子高齢化が進み経済の先行きも不透明な現代において、若い人が将来を真剣に考えて投票する機会が与えられるのはいいことだと思います。
投票自体は候補者や政党の名前を記入して投票箱に入れるだけなのでそんなに難しいことは無いでしょう。
ところで「入れたい候補がいないのなら白票でも投票した方がいい」といった類いのことを聞いたり目にしたことはありませんか?
私もどこかで見たような気がします。
選挙で白票を投票することにどんな意味があるのでしょうか?
調べてみました。
選挙の白票に意味はない
最初に結論から申し上げると選挙の白票に意味はありません。
選挙の投票では白票は無効票に数えられます。
無効票にはふざけて適当なことを書いた票や名前を間違ってしまった票が含まれます。
何も書かない白票に誰も支持したくない、選挙や政治そのものへの抗議の意義を込めてもふざけて書いた票と同じ無効票としてしか扱われません。
無効票のうち白票はどのくらいと集計することもないので、全く無意味なのです。
ただし白票を投じることに意味は無くても投票した人としてはカウントされるので投票率には影響があります。
全体の投票率とは別に年代別投票率もカウントされています。
白票を投じることに意味はないので結果は選挙に行かなかったのと同じです。
しかし投票に行った人間として投票率にはカウントされるので少し意味合いは変わってきます。
投票率30%と投票率50%で無効票20%では結果は同じでも意味合いは違います。
もっとも当選すればこんな意味合いの違いに何の意味もありません。
投票率が高い高齢者向けの政策が並ぶ今の選挙において、若い人の投票率が上がることは一定の意味があると私は考えますが。
追記
コメント欄で教えて頂きましたが、年代別の白票も把握して次回の選挙に活かすそうです。
つまり白票の抗議の意味もある程度組んでくれるということです。
もちろん誰かに票を入れるのがベストだと思いますが、特に若い人が選挙に行って白票を投じることは若者に向けた政策を考えてもらうのに意味があるはずです。
選挙に行かないことで抗議の意味を伝えるのではなく、ちゃんとこれからの日本のことを考えていることを伝えるためにも選挙には行って欲しいと思います。
ネガティブな投票は良くない
白票は無効票として扱われるため意味がないことは分かりました。
意味のある投票をするには誰かの名前を記入して投票する必要があるということです。
ここからは個人的な意見です。
あの人は気に入らないから、嫌いだから落としたいという理由でよく知らない別の候補者に入れるネガティブな投票というのは良くないと思います。
ネガティブな理由で投票した人が当選したらあなたは応援できますか?
○○県何区当選と自分の選挙区の代表として政治活動をしていくことになります。
そんなつもりはなかったと言ってもあなたの一票で当選したんです。
ネガティブな理由で投票するよりも少しでも掲げる政策に共感できる人、同じ地域や学校の出身で少しでも身近に感じる人を選んだ方が応援できるのではないでしょうか。
「私はこの人を選ぶ」と胸を張って投票してほしいと思います。
匿名
たしかに白票(無効票)はルールとしては意味がありません。
ですが、先述でもあったように年齢別投票率もカウントされます。
これは友人の代議士秘書が教えてくれた話ですが、
ある選挙区で一定年齢に白票が多かった場合、次回の選挙で参考にしてその選挙区その年齢に向けた政策を考えるそうです。
白票は浮動票と同じです。投票しないことは票田にならないが、白票は票田になりうるということです。
意味はなくても将来無駄にはならないならないのが白票です。
誰にも投票したくないなら自分たちに目を向けてもらうためにも白票でもいいので投票所に足を運んだ方が良いのです。
管理人
匿名様貴重なお話をコメントいただきありがとうございます。
ルール上は無効票である「白票」の意義もある程度汲んでくれるのですね。
白票は浮動票と同じです。という言葉に頷かされました。
そう考えると無視は出来ませんね。
政治に関心があることを伝える意味で、1人でも多くの人が白票でも何でも投じて選挙に行くことで意味が出てくるのかもしれません。