アクアリウムは生活空間に癒しを与えてくれる素晴らしい趣味だと思います。
自然界の生態系を水槽内で再現するアクアリウムはリラクゼーション効果が科学的にも認められています。
熱帯魚や水草を飼育していくわけですが、水槽内にあると一気に見栄えが良くなるのが流木です。
流木をインテリアとして使うと水槽内を立体的に使えるためグッとかっこよくなりますね。
しかし流木をそのまま使うとアクのように茶色い水が出て綺麗な水槽を台無しにしてしまいます。
そこで流木のアク抜き方法について紹介したいと思います。
流木のアク抜きとは
食品のアクは苦味や雑味など取り除くべきものとして扱われます。
野菜を煮込む際にはアク取りをしないと大変なことになります。
一方で流木のアクは確かに茶色い水が出ますが、生息する熱帯魚や水草にそこまで悪影響を与えるものではありません。
流木のアクの主成分はお茶にも含まれるタンニンですのであくまで水を濁らせるだけです。
ブラックウォーターと言ってあえて濁らせることで水槽の雰囲気作りをすることもありますが、基本的にはディスプレイとして澄んだ水の方がいいですよね。
綺麗な水槽にするために流木のアク抜きを行います。
流木のアク抜き方法ですが、基本は水に漬けてアクを抜きます。
地味ですが浸み込んだタンニンを取り除くにはこれが一番効果的です。
時間はその流木の大きさや太さによって変わります。
浸み込んだアクを抜く作業ですから細い枝なら比較的短い時間で済みますが、太くて大きい流木ですと当然長い時間が必要となります。
流木全体が浸かる様に水に入れて、水が濁ってきたら水を入れ替えるこれだけです。
大きいものだと1か月以上かかるかもしれませんね。
また完全に抜くことは不可能ですので、水の濁り具合から水槽に入れても大丈夫かどうか判断してください。
熱湯で煮るのが効果的
水で気長にアクを抜いてもいいのですが、そんなに待てないという方もいるでしょう。
そんな方にお勧めなのが熱湯で煮る方法です。
野菜のごとく鍋で流木を煮てアクを抜きます。
この方法のメリットは短時間で済むことの他に流木に付いた寄生虫などをまとめて消毒出来る点です。
しかし煮ると言っても流木のサイズによっては鍋に入りませんし、そもそも流木のアク抜きを鍋でしたくないと言うのも当然だと思います。
あまり大きくない物なら1時間も煮ればアク抜きも終わりますが光熱費がかかります。
浴槽を使う手もありますが悪影響がないとはいえ、人間が入る浴槽内が真っ黒になってしまうのは抵抗がある方もいるでしょう。
そこで大きさを確保出来てしかも保温も出来る流木のアク抜きに打ってつけの物があります。
発泡スチロールの箱です。
熱湯を注ぎ入れて、黒くなってからお湯を入れ替えて行けば水で行うよりもずっと早く濁りが目立たなくなるはずです。
大きなものもこの方法なら1週間前後でアク抜き出来るそうです。
鍋や浴槽を使うよりはオススメな方法だと思います。
発泡スチロールの箱の入手方法
発泡スチロールの箱をどこで手に入れるのか。
この手の物はいざ使おうと思うと意外と手元にないんですよね。
都合よく知り合いが海鮮物でも送ってくれるとありがたいのですが。
入手方法の1つとしてはホームセンターなどで購入するものが挙げられます。
流木に合わせて大きさを選択できるメリットがありますが、お金が掛かります。
もう1つ考えられるのがスーパーや魚屋さん、青果店でゆずってもらう方法です。
魚を入れるのはもちろんリンゴなどを運ぶ際にも発泡スチロールの箱は利用され、運び終えたら破棄されるので貰える可能性があります。
魚の入った発泡スチロールは魚臭いかもしれませんが、用途が流木のアク抜きなので気にすることもないでしょう。