まるで緑色のヘビが何匹もぶら下がっているような不思議な植物が存在します。
とぐろを巻いたその姿はまさにヘビそのものです。
この不思議な植物の正体はセイロン瓜です。
その姿から別名ヘビウリとも呼ばれこちらの方がより知名度があります。
今回はこのヘビウリを紹介していきたいと思います。
ヘビウリ(セイロン瓜)とは
ヘビウリはウリ科の植物です。
カラスウリやキカラスウリと近縁種のつる性の多年草です。
インド原産のこの植物はヘビに似た長い果実をつけるのが特徴です。
セイロン瓜の果実は長さが50cmほどの短形と2m近く伸びるものもある長形の2種類があり特に長形のセイロン瓜をヘビウリと呼びます。
果実は緑色で熟すと赤褐色色になります。
また黄色の花をつけるウリ科の植物と異なりヘビウリは白くて儚げな花を付けます。
そして仲間のカラスウリが夜に花を咲かすのに対して昼に開花するという特徴があります。
ヘビウリの食べ方
ヘビウリはニガウリなどと違って中に綿や種が詰まっているわけではありません。
中が空洞なので柔らかい手触りでそれもまた本物のヘビを連想させます。
匂いも少なく味は無味に近いです。
食物繊維やカルシウムなどのミネラル分を多く含みながらカロリーが少ないため東南アジアでは病院食として利用されているそうです。
インド原産のこのセイロン瓜は現地ではカレーと一緒に調理して食べるのだそうです。
またゴーヤと同じような食べ方が出来ます。
チャーハンに混ぜたりゴーヤチャンプルのような炒め物にしたレシピもあります。
ゴーヤのような癖がなく栄養素も多く含むので料理にも使いやすいかもしれませんね。
味も食感もキュウリに近いため炒めて食べるのが一般的ですが、生でサラダなどに加えて食べる人もいるようです。
ヘビウリを育てる
ヘビウリの食べ方を紹介しました。
しかし最初の頃はその存在感ある姿から観賞用として楽しむ方が多かったようです。
つるを付ける植物のためちょっと変わった緑のカーテンとして現在も個人で楽しまれている方がいます。
果実は食べれるので経済的ですし、このヘビに似た形のおかげで鳥などは怖がってあまり近寄らないそうです。
種をまいてから大体5か月ほどで収穫できるそうです。
1メートルを超える果実をつけたら育てがいがありそうですね。
ヘビウリの種ですが「セイロン瓜」で探した方が見つかるでしょうが流通量はあまり多くはなさそうです。
育てている方を探して種を分けて頂くか購入した方が早く入手できるかもしれませんね。