全仏オープンテニス2016がいよいよ本日5月22日から始まります。
錦織圭選手の第一試合はセンターコート「フィリップ・シャトリエ・コート」で行われることが決定しています。
世界ランク6位の選手なので当然の処遇ではありますが、改めてすごい世界にいることが実感できます。
全仏オープンのドローについては前回の記事で取り上げました。
気になるのは錦織選手の対戦相手です。
そこで1回戦のシモーネ・ボレリ選手と2回戦に対戦予定のベンジャミン・ベッカー選手、アンドレイ・クズネツォフ選手についてご紹介しようと思います。
シモーネ・ボレリ選手
1回戦で対戦するのは世界ランク116位のシモーネ・ボレリ選手です。
イタリア出身の30歳の選手です。
ランキング最高位はシングルス36位、ダブルスで8位です。
シングルスでの優勝経験はありませんがダブルスで5勝している、どちらかと言えばダブルスで活躍する選手です。
錦織選手とは過去2回対戦して錦織選手が2勝していますが、その2勝ともフルセットまでもつれる戦いとなりました。
プレースタイルは安定感のある粘りのプレーと言ったところでしょうか。
動画は昨年のウィンブルドン1回戦の錦織選手との試合です。
しいていうならフォアは強力でバックハンドは苦手といったところでしょうか。
とにかく安定感のある選手で変な焦りが出ると負ける可能性があります。
長期戦も覚悟でいかに普段通りのプレーをするかが鍵になると思います。
またボレリ選手は日本でも人気が出始めているスポーツ系カジュアルブランド「ハイドロゲン」と契約しています。
ハイドロゲンはドクロマークが特徴のブランドでハローキティとコラボするなど注目されています。
ボレリ選手のウェアにも要注目だと思います。
ベンジャミン・ベッカー選手
ベッカー選手は昨年の全仏オープン3回戦で対戦予定でしたが棄権してしまったため戦うことはありませんでした。
昨年はシングルス最高7位のベルダスコ選手を破って勝ち上がってきました。
昨年は48位でしたが、今年の世界ランクは94位とだいぶ落ちています。
今年で34歳になるベテランの選手です。
178cmとテニス選手としては小柄ですが、ベテランらしい粘りのプレーと強力なサーブを持っています。
勝ち上がってくる可能性はあると思います。
アンドレイ・クズネツォフ選手
2回戦はおそらくこのアンドレイ・クズネツォフ選手が勝ち上がってくるでしょう。
ロシア出身の25歳、現在世界ランク40位の選手です。
今年の4月にシングルスの世界ランクを39位に伸ばしたばかりで勢いがあります。
2009年にはジュニアのウィンブルドン選手権を制した期待の若手でしたが、ついにロシアNo1の選手となりました。
動画はチリッチ選手との試合です。
まず驚くのは線が細いことかもしれません。
錦織選手が178cm、75kgというデータがありますが、クズネツォフ選手は185cm、71kgのようです。
海外のプレイヤーと並ぶと小柄に見える錦織選手より身長が高いのに体重は軽いので細いわけです。
クズネツォフ選手はストロークを武器にしたアグレッシブベースライナーです。
ストロークの威力は錦織選手の方が上ですが、クズネツォフ選手のストロークは弾き飛ばすような軽い振りなのに早いボールを打ちます。
ただ今勢いがあるだけに簡単な相手ではないでしょう。
とにかく攻めてくるプレースタイルなので打ち合いが予想されますが、今や全選手の中でもトップクラスの攻撃力を誇る錦織選手はそう簡単には打ち負けません。