この時期に白や青の可憐な星形の花を見かけることがあります。
歩いていても思わず目を奪われる愛らしい花です。
固まって咲いていることが多いので余計に目立ちますね。
調べてみるとこの花はハナニラと言うそうです。
可憐な花と名前がミスマッチな気がしたので詳しく調べてみました。
ハナニラとはどんな花か
原産地はアルゼンチンで日本には明治時代に観賞用として入って来たそうです。
ハナニラという名前の由来ですが、葉がニラやネギのような匂いがありかつ見た目もニラに似ているのでハナニラと名付けられたようです。
確かに花は甘い香りがしましたが、葉はニラやニンニクのような香りがしました。
別名はイフェイオン、英語ではスプリングスターフラワーと呼ばれています。
イフェイオンの方が違和感が無いような気はしますが、ハナニラの名前とのギャップも捨てがたいですね。
園芸店で購入する時はイフェイオンの名前で売られていることも多いようなので、購入を検討している方はメモしておくといいでしょう。
開花時期は3月~4月なので今がまさに咲き頃ですね。
ちなみに花言葉は「別れの悲しみ・耐える愛・恨み」など物悲しいものがついています。
儚げな花の印象と合っているような気もします。
ハナニラの育て方
道端で見かけることも多いハナニラですが、当然自分の手で育てることも出来ます。
元々観賞用に渡来した花なのでむしろ育てて楽しむのが本来の楽しみ方でしょう。
道端で見かけることから分かる通り初心者でも非常に育てやすい花です。
球根性の植物で秋頃に植え付ければこの時期に咲きます。
後は根付くまでは水をあげるくらいで、根付いた後は極端に乾燥しない限り雨水でも十分なのだそうです。
大変丈夫な植物で寒さにも強いのでほとんど手を掛けずにもしっかりと咲いてくれます。
初心者には有難い花ですね。
むしろ大変なのは咲いた後だそうで、放置しておくとどんどん増えてしまうようです。
球根性の植物なので球根で増えていきます。
葉が枯れる6~7月頃になったら土をふるいに掛けて球根を掘り上げる必要があります。
掘り上げた球根はまた秋に植えれば春に咲いてくれます。
基本的には放置でいいので楽なのがハナニラの良い所ではありますが、増えてしまった際には球根を掘り上げてしまいましょう。
ハナニラの毒性
ニラのような見た目と匂いのハナニラですが食べることは出来ません。
むしろ毒性があるとされているので絶対に口にしてはいけません。
万が一食べてしまうと激しい下痢を引き起こすと言われています。
また見た目や香りの割に味はまずいようです。
「道にニラが生えてるから摘んで食べよう」なんて危険なので絶対にやめましょう。
また非常に厄介なことに同じ名前で食用のハナニラが存在します。
甘みがある美味しい食材で中華料理などで出てくることが多いようです。
ただこちらは開花時期が6~9月で花も地味です。
今回紹介したハナニラはユリ科ハナニラ属の多年草の花で観賞用です。
この時期に咲くハナニラは一見食べられそうですが、毒性があるので食べてはダメですよ。