すっかり春らしい陽気になりスタッドレスタイヤを交換する方も多いのではないでしょうか。
そんな時知っておきたいのが正しいタイヤの保管方法です。
正しく保管しないとせっかく購入したタイヤの寿命を縮めるばかりか、安全にも影響が出てきます。
ちょっとしたことで大きく結果が変わってきますので、ぜひ参考にして見て下さい。
なぜ正しい保管が大切か
そもそもなぜ正しくタイヤを保管しなければならないか。
それは唯一地面と接するのがタイヤだからです。
どんなに高性能のブレーキシステムを備え、高いステアリング性能を持っていても地面と接するタイヤが劣化していたり変形していればその機能を十分に発揮出来なくなります。
車を運転する上での安全を守るためにも正しいタイヤの保管方法はきちんと知っておかなければなりません。
まず大前提ですが、保管の際には空気をある程度抜きましょう。
既定の空気圧の3分の1から半分程度まで抜きます。
自動車の重量を支えるためにかなり高い空気圧がタイヤの内側には掛かっています。
タイヤのゴムが張ったままだと劣化やひび割れに繋がりますので、休ませる意味でも空気は抜いてあげましょう。
風船もいっぱいまで膨らませるよりちょっと萎んでるくらいの方が持ちがいい、あの感覚です。
縦置きと横置き
時々タイヤの保存方法について縦置きと横置きどちらが正しいか、というの目にします。
どちらか一方が正しいと言うよりはケースバイケースです。
基本的には縦置きが良いとされています。
ただそれはホイールを外した状態での話です。
ホイールを付けたまま縦置きで保管すると一方向にだけ負荷が掛かり過ぎてホイールの変形につながる恐れがあります。
ホイールを付けたタイヤを保管する際には横置きが適切です。
反対にタイヤだけで横置きに積むと一番下のタイヤに負荷がかかり過ぎてタイヤが変形してしまいます。
タイヤだけならば縦置き、ホイール付きならば横置きが正解です。
ただそれでも出来れば月に一度でも縦置きならちょっと動かす、横置きなら一番下のタイヤを上に積み替えてあげて負担を減らしてあげると良いです。
カバーは必要か
タイヤを保管する際にカバーは必要かと問われればもちろんあった方がいいです。
ではなぜカバーが必要かというと日差しと雨からタイヤを守るためです。
強い日差しと水はタイヤの大敵です。
つまり車庫など屋内に保管スペースがある場合にはカバーは必要ありません。
また日の当たらないスペースを確保できれば雨対策が出来ればいいのでカバーは必ずしも必要ではありません。
日陰ならビニール袋やごみ袋でも問題ないはずです。
ただ日の当たる屋外に保管するという方はやはりタイヤ用のカバーはあったほうがいいでしょう。
あるいはビニールシートなども効果的でしょう。
たまにビニールシートを掛けている方を見かけます。
つまり太陽光と雨さえ防げればカバーにこだわる必要はありません。
なお梅雨の時期などは湿気がこもるためタイヤを包んでしまうものを使用する際には換気にも気を使いましょう。
たまに開封してあげるだけで違うと思います。