5月から6月になると梅の実がお店に並びます。
この梅の実を使って作られる梅シロップは昔から夏の風物詩として愛されてきました。
ほどよい酸味がすっきりとしたのど越しの夏にぴったりの飲み物です。
梅シロップは砂糖の浸透圧を利用して梅の中にあるエキスを抽出して作りますが、いざ作ろうと青梅を購入してもどうやって作るのか迷ってしまうかもしれません。
砂糖と梅を入れて待つだけと簡単なので迷うこともあるでしょう。
今回は梅シロップの作り方と効能についてご紹介しようと思います。
梅シロップの作り方
梅シロップに使用するのは瑞々しい青梅です。
熟した梅でも同じ要領で作れなくはないのですが、実が溶け出してしまいシロップが濁ってしまうのとより発酵とカビに注意しないといけません。
より上品な甘みを楽しむことが出来ますが、管理が大変なので青梅で作ることをオススメします。
材料は青梅を1kgに対して砂糖(氷砂糖)は800gから1kgです。
砂糖の量は大体1対1くらいで好みに合わせて調整してください。
まず買ってきた青梅の実を洗って、竹串などを使ってヘタを取り除きます。
ヘタを取った場所も汚れている場合があるので綺麗にしてあげます。
口の広い保存用の瓶などの容器に洗った梅と砂糖を詰めていきます。
砂糖、梅、砂糖と交互に入れていく訳ですが、特にさらさらの砂糖を使用する場合には水を少量加えて練ったものを梅にまぶしながら容器に詰めていくとより早く溶け始めます。
早くエキスを出すためには梅にいかに砂糖を付着させるかがポイントです。
砂糖がゆっくりと溶けてくるので時々振りながら10日ほど置いて梅のエキスを抽出します。
10日も経つと梅が浮いてくるので梅とシロップに分けてシロップは軽く加熱して梅シロップの完成です。
一応加熱はしますが、出来れば1か月くらいで飲みきった方がいいと思います。
基本的には容器に詰めて待つだけなので簡単ですね。
1つ注意したいのは気温が高い場所で作ると発酵して泡が出てくることがあります。
多少発酵しても問題なのですが味が変わってくることがあるので、涼しい場所で保管した方がいいでしょう。
梅シロップの効能と楽しみ方
すっきり爽やかな梅シロップですが、主な効能として疲労回復が期待出来ます。
これはたっぷりと含まれるクエン酸の効果で乳酸の分解効果や新陳代謝の促進を促すことで疲れを癒してくれる効果を期待出来るわけです。
クエン酸は体内でアルカリ性として作用するので酸性に傾いたドロドロの血液を中和してサラサラにしてくれます。
またそもそも梅シロップの爽やかな酸味が唾液や胃液の分泌を促してくれるので食欲アップを期待出来ます。
さっぱりとした気分になれるだけでなく夏バテにも効果が期待出来るのでまさに夏にうってつけの飲み物ですね。
梅シロップの楽しみ方ですが、そのまま水で割って梅ジュースとしてシンプルに飲むも良し、炭酸水で割ってソーダとして飲むのも美味しそうです。
シロップなのでゼリーや寒天に掛けて食べてもいいでしょう。
少し変わった楽しみ方として牛乳に少量入れるものもあります。
クエン酸の効果でとろみが出て飲むヨーグルトのような不思議なのど越しになります。
甘み、酸味、とろみがある朝にぴったりの飲み物ですよ。
色々楽しめるのも梅シロップの魅力でしょう。