テニスはサーブ側の選手が圧倒的に有利だと言われています。
完璧な体制で上から打ち込むボールは横から打つストロークよりも早いからです。
その中でも高速サーブを武器に戦う選手をビッグサーバーと言います。
ビッグサーバーの選手は強い選手が多いのですが、なぜビッグサーバーは強いのか解説します。
ビッグサーバーとは
ビッグサーバーと呼ばれる選手のサーブは200km/hを越えます。
世界最速のサーブは263km/hだそうで、ほぼ新幹線並みのスピードですね。
これを相手のコートに返す(リターンする)のは容易なことではないです。
私たち一般の人間では当てるのも難しいでしょう。
この高速サーブをサイド、ボディ、センターに打ち分けてくるのですから、プロでも返すのは大変です。
リターン側はどこに来るのかある程度予測し、予測が当たった時に初めてまともに返球できます。
予測が外れればせいぜい当てるのが精いっぱいで、それはサーブ側の選手にとってチャンスボールになります。
一度劣勢に立たされればラリーの最中に跳ね返すのは容易ではありません。
これがビッグサーバーが強い理由です。
ところがサーブが速いだけではテニスは勝てません。
相手のサービスゲームを破りブレイクしなければ終わらないシーソーゲームになるだけです。
なぜビッグサーバーは強いのかという秘密は実はこのレシーブゲームにあります。
ビッグサーバーはサービスゲームをほぼ確実にキープできます。
つまりレシーブゲームで強気なプレーをしても問題ないのです。
確率50%で決まる厳しいコースへもどんどん打てるわけです。
サーブがそこそこの選手はこんな一か八かの攻め方は出来ません。
ビッグサーバーはサービスゲームを確実にキープしながら、強気なプレーでブレイクを狙えるため強いのです。
ビッグサーバーへの対策は
そんなビッグサーバーですが、良くも悪くもサーブ頼りなところがあります。
サーブが入っている限り手が付けられないのですが、サーブの調子が悪くなるととたんに精彩を欠きます。
波がある選手が多いような気がします。
そもそもサービスキープが上手くいかないとレシーブ時にも慎重にならざるを得ませんからね。
ビッグサーバーに勝つための対策は自慢のサーブを如何に破るかが重要となってきます。
別にサーブを返せなくても入らなくなれば一気に勝機が見えてきます。
例えばサイド側にサーブがどんどん決まっている時に、サイド側に意識を集中しどんどん返していきます。
サーブをセンター方向に変更すると入らなくなり一気に調子が悪くなるという場面を何度も目にしました。
ビッグサーバーに気持ち良くサーブを打たせてはダメです。
前に出たり、思いっきり片方に寄って構えるなどプレッシャーを掛けファーストサーブを入れさせない工夫が大切だと思います。
ただトップクラスの選手は一度調子が崩れてもすぐに修正出来る力と精神力があるため厄介なのですが。