全仏オープンテニス2015では錦織圭選手の快進撃が続きついに8強入りを果たしました。
しかもここまで1セットも落とさない圧巻の強さで勝ち進んで来ています。
そう簡単に崩せない貫禄が出てきましたね。
私も素晴らしいプレーに心躍らせながらテレビの前で観戦させてもらっています。
準々決勝の相手は世界ランク4位のベルディヒ選手になるかと思いましたが、ツォンガ選手が勝ち上がってきました。
今大会はなかなかシード通りに進みませんね。
相性が良いとも言われるツォンガ選手とはどのような選手かご紹介します。
ジョー=ウィルフリード・ツォンガ選手
準々決勝の対戦相手はジョー=ウィルフリード・ツォンガ選手(30歳)です。
世界ランクは15位、ランキング最高位は5位の選手です。
怪我のため少しランクは落としていますが、長年トップ10に名前を連ねた選手です。
錦織選手より格下ということはなく、同格あるいは実績から格上と呼べる選手でしょう。
マスターズで2度優勝し、全豪オープンでも準優勝した力は本物です。
また4大大会を通してBIG4と呼ばれるフェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレーの4人全員に勝利した初めての選手でもあります。
出身は全仏オープンの開催されているフランス・ル・マンです。
1983年のヤニック・ノア選手以来のフランス人選手の優勝という悲願を背負って戦っています。
超満員の会場は錦織選手にとっては完全なアウェイとなるため、やりにくさはあるでしょう。
しかし1回戦のマチュー選手も同じフランス出身の選手で、1回戦にもかかわらず会場は満員になっていましたね。
アウェイの雰囲気を実際に体感しているのはいいことだと思います。
ツォンガ選手のプレースタイルは
ツォンガ選手といえばムキムキな体です。
トップ選手の中でも一際マッチョです。
ツォンガ選手ですがマッチョなボディーを活かしたパワフルなプレーをします。
実際に見た方が早いですね。
これは2013年の錦織選手との試合の様子です。
プレースタイルはビッグサーブを武器にするベースラインプレイヤーです。
最速237km/hのサーブは入り始めると当てるのがやっとの高速サーブです。
しかしツォンガ選手はあまりサーブに依存していない為、ビッグサーバーとはちょっと違うような気がします。
ツォンガ選手は強力なフォアハンドが最大の武器です。
視野が広く強烈なストロークで的確に逆をついてきます。
フットワークも良いため厳しい所に打たれても難なく追いつき強力なストロークで形勢を逆転させる強さがあります。
またボレーが非常に上手い選手でもあります。
強打だけでなく器用さも併せ持つ強敵です。
錦織選手との相性は
ツォンガ選手は非常に強い選手ですが、対戦成績は四勝一敗と錦織選手が勝ち越しています。
まだ錦織選手のランクが高くない時にもツォンガ選手には勝利していて相性は良いです。
ツォンガ選手はプレーにムラがある選手で、ストレートで1セット取ったと思ったら絶不調になって負けたりします。
また最近では改善されてきていますがバックハンドが苦手です。
悪くはないのですが強力なフォアハンドと比べると物足りなさがあります。
自分でも苦手意識があるのか回り込んで強引にフォアハンドを打つことがあります。
錦織選手は攻めるテンポが速く回り込む余裕がないので相性が良くないのかもしれませんね。
しかし地元フランスということで声援全てが力となります。
ベルディヒ選手との試合もすごい雰囲気でしたが、声援を力に波に乗ると非常に厄介です。
ただ速攻で倒せるほど軟な選手でもないので如何に我慢する時に耐えられるかが勝負の鍵となってくるでしょう。