全豪オープンはジョコビッチ選手が圧倒的な強さで勝利しました。
錦織選手はもちろんフェデラー選手、マレー選手を全く寄せ付けない強さでテレビの前で驚嘆の声を上げていました。
この強さを維持するとシングルスでは誰も成し得ていない年間グランドスラムどころか年間ゴールデンスラムさえやってのけそうです。
そう今年はオリンピックがあるためスケジュールが詰まっています。
錦織選手はデビスカップもあるためさらに日程が厳しいのですが、それは他の選手も同じことです。
むしろ今年こそ錦織圭選手が念願のマスターズ初制覇を達成を狙える年だと思っています。
相性のいいマイアミオープンで優勝してくれればそれでもいいのですが、私の狙い目はトロントとシンシナティの大会です。
四大大会でもちろん勝ってほしいのですが、まずはマスターズで優勝してほしいと願っています。
今年はオリンピックがある
今年はオリンピックがあります。
ポイントだけ見ると優勝しても750ポイントとマスターズの1000より下ですが、オリンピックの金メダルの価値がそんなに低いわけはありません。
四大大会とオリンピックを制することをゴールデンスラムと言います。
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4年に1度しかないオリンピックを制することは非常に難しくゴールデンスラムの達成者は男子シングルスだとアガシ選手とナダル選手の2人だけです。
グランドスラムはもちろんデビスカップも手にし、ほぼ全ての栄冠を勝ち得たフェデラー選手が唯一手にしていないのがオリンピックの金メダルです。
4年に1度ということを考えるとラストチャンスの可能性が高く優先順位は高いはずです。
ジョコビッチ選手も金メダルはまだ手にしていません。
この強さを維持すると男子シングルス初の年間ゴールデンスラムも射程圏内で、間違いなく狙ってくるはずです。
全仏オープンで優勝すれば一気に可能性は高まり本人もモチベーション高くオリンピックに挑めるはずです。
2012年のロンドンオリンピックで悲願の優勝を果たしたマレー選手としても史上初の連覇がかかった大会で手を抜くはずがありません。
つまり多くの選手がオリンピックの金メダルを狙っているわけです。
オリンピック前後の大会が狙い目
今年は特に過密日程です。
ただでさえハードなスポーツですので全ての大会で完璧なパフォーマンスは出せません。
むしろわざと負けて他の大会に備えないと体が持たない可能性さえあります。
多くの有力選手がオリンピックの金メダルを狙うからこそその前後に行われるマスターズの大会は狙い目なのです。
1つは全英オープンとオリンピックの間に行われるトロントオープン ロジャーズ・カップです。
長い歴史のあるこの大会ですが、全英の疲れを癒しオリンピックに備えるために有力選手が早期に敗退する可能性があります。
個人的にはロジャーズ・カップのほうが錦織選手にとって狙い目の大会だと思います。
もう1つがオリンピックと全米オープンの間に行われるシンシナティ・マスターズ ウエスタン・アンド・サザン・オープンです。
全米オープンの直前に行われることから全米オープン前哨戦の1つに位置づけされています。
オリンピックで激闘を繰り広げた後に全米オープンを狙うならシンシナティで体力を使うわけにはいきません。
アメリカの大会でハードコートということで錦織選手との相性も極めていい大会です。
ただしフェデラー選手が直近2年連続で優勝している点、ジョコビッチ選手はこの大会で優勝すると前人未到のゴールデン・マスターズ(マスターズ1000の9大会制覇)を達成する点が懸念材料ではあります。
この2大会のどちらかでマスターズを優勝し自信持って四大大会に挑戦してほしいと願っています。
オリンピックはもちろんその前後のマスターズ2大会も要チェックですね。