本日12月22日は冬至です。
冬至と言えば1年のうちで最も昼が短い日ですね。
特に2014年の冬至は、19年ぶりの「朔旦冬至(さくたんとうじ)」と呼ばれる特殊な日です。
新月と冬至が重なる=月と太陽の復活が重なる貴重な日で古くはお祝いを挙げためでたい日です。
そんな冬至と言えばゆず湯に入るという習慣が根付いています。
ゆず湯の作り方や効能も合わせて調べてみました。
ゆず湯とは
ゆず湯に入る習慣は江戸時代からあるようです。
ゆず湯に入れば1年間風邪をひかないと言い伝えられている習慣ではありますが、現在ではその効能は科学的に証明されています。
なぜゆず湯なのかというと、温泉に浸かる湯治(とうじ)と冬至(とうじ)との語呂合わせからお風呂に入る習慣となり、柚子(ゆず)=「融通」がきくというこちらも語呂合わせでゆず湯になったのではないかという説があるようです。
また冬至は昼が最も短い、つまり太陽の力が一番弱まった日でありこの日を境に再び力が蘇る「一陽来復」という考え方が古くから存在します。
太陽の力が蘇る節目の日に禊をして身を清めよう、というのがゆず湯の元々の意味です。
ゆず湯の作り方
寒い冬を風邪をひかずに乗り切るためにぜひともゆず湯に浸かりたいですね。
ゆず湯の作り方はいくつかあるので紹介します。
・そのままゆずを浮かべる
メリット:見た目がいい
デメリット:2、3個では香りが弱いので数が必要
・半分や輪切りにして浮かべる
メリット:香りやゆずの成分が出やすい
デメリット:種や実が浮いてきて後片付けが大変
・カットして袋に入れる
メリット:香りやゆずの成分が出やすく片付けも楽
デメリット:ゆずが見えないので風情がないかも
・果汁を絞る
メリット:より香りや成分が出やすい
デメリット:風情がない上に刺激が強すぎる可能性がある
このようにいくつもゆず湯の作り方がありますのでメリット・デメリットを比較してお好みのやり方で楽しんでください。
なおゆず湯に入ると肌がピリピリすることがあります。
肌が弱い方は果汁を絞るなど成分を強く出す方法は避けた方がいいでしょう。
心配な方はそのままゆずを浮かべて状況に応じて数を減らすとピリピリを抑えられます。
ゆず湯の効能
ゆず湯は最初は語呂合わせだったかもしれませんが、現在では科学的に効果が実証されています。
ゆずは肌に良いと言われるビタミンCの含有量が柑橘類の中でも最も多いのです。
またピリピリの原因であるリモネンにはリラックス効果や血行促進効果が期待出来るそうです。
なのでゆず湯の効能としては、乾燥肌の予防や美肌効果、血行促進や冷え症予防・改善、リラックス効果が期待出来ます。
せっかくの風習ですし、この機会にぜひゆず湯に入ってこの寒い冬を乗り切りたいですね。