現代社会はストレス社会と言われるほど様々な困難に直面する戦いの日々です。
私たちがほっと一息つけるのは1日でもわずかな時間しかないはずです。
暮らしにくい現代において注目されるのが「レジリエンス」という言葉です。
逆境に負けない、困難に打ち勝つ心という意味を持つレジリエンスとは何かをご紹介します。
レジリエンスとは
レジリエンス(resilience)とは「耐久力」「復元力」「抵抗力」「弾力」などの意味を持ちます。
心理学の用語で脆弱性の反対の概念を表す言葉です。
元々は物理学の言葉で外的な歪みを跳ね返す力という意味を持っていましたが、外力による歪みを表すストレスと共に心理学で使われるようになったようです。
ですので元々ストレスを跳ね返す意味を持つのがレジリエンスなんです。
ストレス社会の現代において注目されるのも当然のことですね。
今注目されるレジリエンスはストレスに負けない心、困難に打ち勝つ心という意味で使用されています。
復元力や弾力というイメージを持つ言葉ですので、完全に打ち負かすイメージではなく困難や逆境に立たされてもすぐに立ち直ったり粘り強く対処できる力のことを指します。
竹のように力を加えても折れない心というイメージを持ってもらうとわかりやすいかもしれませんね。
レジリエンスを高めるには
私たちは困難に打ち勝つ心レジリエンスを高めていかなければなりません。
でも困難や逆境にも負けない、すぐに立ち直るというのはなかなか難しいことだと思います。
1つレジリエンスを高める手段として経験があります。
多くの困難に立ち向かっていけば自然と困難に打ち勝てる心を持つことが出来るでしょう。
また例えば仕事で失敗した時になぜ失敗したのかを分析し次に生かすこともレジリエンスを高めることになるでしょう。
しかし一番大切なことは困難に直面した時の感情のコントロールだと私は考えます。
私たちの心は感情に大きく左右されます。
憂鬱な気持ちが続けば体調も悪くなりますし、楽しい気分なら何時間でも集中して作業を行うことが出来ます。
何らかの困難や逆境に直面した時私たちの感情はマイナスに働きます。
このマイナスの感情を引きずって困難に打つ勝つというのは難しいことなのではないでしょうか?
先ほどの仕事の失敗の例でも
「あ~どうしよう」「最悪だ」「お客様や周りに申し訳ない」「また残業だ」「なんでこんなに駄目なんだ」「また失敗したらどうしよう」
こんなことを考えていたら気分もどんどん落ち込んで適切に対応など出来るはずがありません。
難しいかもしれませんが、まずこの感情をコントロールしましょう。
マイナスの感情をシャットアウトしプラスの感情を呼び起こすのです。
「あの時も出来た」「単純なミスだ、前の半分の時間で自分なら出来る」「このままプロジェクトが進まなくてよかった」「やってやる」
こんな感じで感情をプラスに転換出来れば最高ですね。
マイナスの感情は不安や焦りを生みます。
これらが無くなるだけで随分冷静に対処できるものです。
辛いことがあった時に不の感情を抱くのは当たり前のことです。
ただここから感情をいかにコントロール出来るかがレジリエンスが高い人と低い人の差だと思います。
嫌々やるよりもやるぞ!と思いながら何かを行う方がずっとパワーが大きいはずです。
最初から出来るものではないと思いますが、経験を重ねて風に吹かれてもすぐに起き上がる竹のようなしなやかな強さを身に付けたいものですね。