少しずつ寒くなってきていよいよ冬の到来を感じるようになりました。
寒くなってくると困るのが寝る時です。
冷えた布団の中でなかなか寝付けないことがあります。
そんな時靴下を履いて寝ようかとも思うのですが、寝る時に靴下を履くのは駄目だと言い伝えで聞いたことがあります。
温かいので冬はいいんですけどね。
寝る時に靴下を履いたら本当にダメなのか、ダメならどういう対処をすればいいのか調べてみました。
寝る時に靴下を履いてはいけないは迷信?
寝る時に靴下を履いたままは良くないという言い伝えは本当なのでしょうか。
「靴下を履いて寝ると親の死に目に会えない」というのは私も聞いたことがあります。
そもそも昔から故人を棺に納めるときには白装束を着せて、足には白い足袋と草履を履かせて見送っていました。
あの世へ無事に送り届けるための大切な旅装束です。
故人に真っ先に履かせるのが白い足袋なので、靴下を履いて寝ることが「死んだ人間」を連想させてしまい忌み嫌われたようです。
故人を連想させるところから「靴下を履いて寝ると親の死に目に会えない」となって長い間言い伝えられて来たようですね。
つまり合理的根拠のない迷信だということです。
足が冷たくて上手く寝つけず、睡眠時間が削られてしまうくらいなら靴下を履いて温かくして寝る方が健康的だと思います。
靴下は足をより冷やす?
迷信だとはっきりしたので安心して靴下を履けると思いましたが、靴下は良くない点もあるようです。
まず足を締め付けることで血行が悪くなります。
血の巡りが悪くなると当然足が冷えてしまいます。
また寝る時には体温を下げる必要があります。
前に深部体温についてご紹介したように内部の体温を下げないと良質な眠りは得られません。
人間は寝る時に体温を下げるわけですが、どこから熱を排出するのかというと足の裏からです。
ここを靴下で塞いでしまうと靴下の中が段々と濡れてきて、必要以上に体温を奪ってしまいます。
一見温かくなりそうですが、靴下を履いて寝ることでより足を冷やしてしまう可能性があります。
寝る時はどうしたらいいのか
対策の1つがシルク製の靴下を履くことです。
足裏からの汗で濡れてしまうことが良くないので、放湿性に優れたシルク素材の靴下ならば問題を解決できます。
しかも足を覆ってくれているので寝る時にも温かくていいですね。
あまり締め付けの強いものを選ばないように注意しましょう。
もう1つがレッグウォーマーなどで足首を温める方法です。
足首には太い血管が流れているので、そこを効果的に温めると足先へ流れていく血液も温めることが出来ます。
足裏も覆わないのでより冷やしてしまうこともないですね。
足を温めた方が全身の血行が促進されるので、緊張がほぐれてリラックス効果も生まれます。
ぜひ寒い冬には試してみて下さい。