寒くなってくるとお鍋が美味しいですね。
最近はお店でお鍋を注文するとコラーゲンボールが入ってくるものも増えています。
これを食べれば翌日にはお肌がプルプルになるのかなと注文していましたが、実はコラーゲンは食べ物から摂取しても効果がないようなのです。
最近ではコラーゲン入りのドリンクまで出ているのに効果がないとは一体どういうことでしょうか。
そもそもコラーゲンとは何か、お肌にどんな影響があるのか、そしてコラーゲンを摂取しても本当に意味がないのかを調べてみました。
コラーゲンとは
まずはコラーゲンとは何かを説明していきます。
人間の体の実に60%が水分でできていますがその他の約40%はタンパク質です。
このタンパク質のうち30%を占めるのがコラーゲンです。
次に皮膚の構造について説明します。
正確にはもっと細かく分類できるのですが簡単に説明すると、皮膚は表面から順番に表皮、真皮、皮下組織の3つの組織に分かれています。
私たちが「肌」と呼んでいるのは表皮の部分です。
その下で肌を支える土台となっているのが真皮ですが、この場所は実に70%がコラーゲンで構成されています。
真皮の部分で皮膚の強さ、弾力性、うるおいなどが決まると考えて下さい。
つまりお肌のツヤやハリはコラーゲンが支えていると言っても過言ではないわけです。
真皮のコラーゲンはストレスや加齢、紫外線の影響を受けて徐々に減少していき皮膚の弾力性や保湿性が失われていきます。
具体的には肌の弾力が失われてしわや、保水性と柔軟性が失われるために乾燥肌やたるみの原因となる可能性があります。
コラーゲンの摂取は効果がないのか
真皮のコラーゲンが減ると皮膚の衰えが目立つようになり、シワやたるみ、乾燥したカサツキ肌になってしまう可能性があることがわかりました。
だからこそ余計に食べ物や飲み物で補充してあげればいいのではないかと考えてしまいます。
同じコラーゲンですから効果がありそうですよね。
しかし残念なことにコラーゲンを直接摂取しても皮膚のコラーゲン量は増えないのです。
なぜならコラーゲンはタンパク質なので、口から取ったコラーゲンは体内で吸収されるためにまずアミノ酸に分解されて胃で消化され腸で吸収されてしまいます。
そのため皮下の真皮にはコラーゲンが直接届くことは無いのです。
食べ物から直接コラーゲンを摂取しても真皮のコラーゲンにそのままなるわけではないので効果がないのです。
ただし完全に意味がないわけでもありません。
コラーゲンの主要な成分であるヒドロキシプロリンはコラーゲンにしか含まれない成分です。
このヒドロキシプロリンにはもっとも基本的な細胞となる線維芽細胞を増やす働きがあります。
線維芽細胞はコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作り出すので、コラーゲンを食べてヒドロキシプロリンを摂取することは結果的に真皮のコラーゲンを作るアシストになります。
食べた翌日に何となく肌にハリが出たような気がするのは気のせいだったようですが、全く意味がないわけではないようです。